「Nintendo Switch」はみなさんはお持ちでしょうか。
大人気のゲーム機であるため、すでに持っているという方も多いと思います。
一方で、まだ持っていない、あるいは今持っているものが故障したり、2台目が必要になったりと、追加で購入を検討している方もいらっしゃると思います。
そこで今回は「今」からNintendo Switchを購入する場合はどれが良いかを解説していきたいと思います。
Nintendo Switchのモデルの違い
それでは早速、現在発売されているNintendo Switchの違いについて確認していきましょう。
Nintendo Switchの種類
現在販売されているNintendo Switchは大きく分けて4つの種類があります。
- Nintendo Switch(初代)
2017年、初代モデルが発売。 - Nintendo Switch(従来型)
2019年、バッテリー駆動時間が長くなった新モデルとして発売。 - Nintendo Switch Lite
2019年、携帯モードに特化したモデルとして発売。 - Nintendo Switch(有機ELモデル)
2021年、基本スペックを向上させた新モデルとして発売。
現在、中古品を合わせると全てがまだ購入できる状態です。
買った後に後悔しないように、しっかりと違いを認識した上で自分に合ったものを購入するようにしましょう。
Switchのスペック比較
では早速それぞれのスペックを比較していきましょう。
初代モデルについては現時点で購入するメリットはほとんどありませんし、検討することはまずないと思いますので、今回のスペック比較からは外しています。
項目 | 従来型 | Lite | 有機ELモデル |
---|---|---|---|
プレイモード | ・TVモード ・テーブルモード ・携帯モード | ・携帯モード | ・TVモード ・テーブルモード ・携帯モード |
本体サイズ (縦×横×厚さ) | 102×239×13.9mm | 91.1×208×13.9mm | 102×242×13.9mm |
画面サイズ | 6.2インチ | 5.5インチ | 7.0インチ |
重さ | 約398g | 約275g | 約420g |
本体保存メモリー | 32GB | 32GB | 64GB |
映像出力(TV表示) | 可 | 不可 | 可 |
有線LAN端子 | なし | なし | あり |
バッテリー持続時間 | 約4.5~9.0時間 | 約3.0~7.0時間 | 約4.5~9.0時間 |
HD振動 | あり | なし | あり |
モーションIRカメラ | あり | なし | あり |
背面スタンド | ・角度固定式 | なし | ・角度無段階式 ・ワイドタイプ |
遊べるソフト | 全て | 一部遊べない | 全て |
カラー | ・グレー ・ネオンブルー&レッド | ・イエロー ・ターコイズ ・グレー ・コーラル ・ブルー | ・ホワイト ・ネオンブルー&レッド |
価格(税込) | 32,978円 | 21,978円 | 37,980円 |
いかがですか?
結構違いますよね。特にプレイモードが限定されているLiteは別物と言って良いくらいに異なります。
Lite以外はすべてのモードで遊ぶことができます。
その中でも、スペックだけで言えば「有機ELモデル」が最も優れています。
しかし、その分価格も高くなっていますので、どのように使用するかを購入する前によくイメージしておきましょう。
有機ELモデルが従来型から変わったこと
よく比較される内容として、有機ELモデルと従来型って何が違うの?ということだと思います。
「有機ELモデル」と言われていますが、単純に有機ELディスプレイになったというだけでなく、スペック全般が向上しており、全体的にゲームのプレイが快適になっています。
主な変更点としては下記が挙げられます。
- 本体の画面が有機ELディスプレイになり、色の表現が鮮やかになった
- 本体の画面のサイズが大きくなり、見やすくなった
- スピーカーが一新されてよりクリアなサウンドになった
- 背面スタンドが無段階に調整できるようになり、使いやすくなった
- 有線LAN端子が搭載になり、通信が安定してオンライン対戦が快適になった
- 内蔵メモリが32GBから64GBに倍増し、ゲームをより多くDLできるようになった
これらの変更点がどこまで価値があるのかは人によって違いますが、筆者の個人的な感想としては日々使っている中でメリットを感じることが多いです。
どの機種を買うのがいいの?
ここまではそれぞれのスイッチの違いについて解説してきました。
では”今”から購入する場合は一体どれがおすすめなのでしょうか。
ここからはどの機種がどんな人におすすめなのかを解説していきます。
初めて買うなら有機ELモデルがおすすめ
まず、これから初めてNintendo Switchを購入される方は有機ELモデルがおすすめです。
実際に使ってみて、筆者が感じたポイントは以下の通りです。
- 画面・画質の進化を実感することが多い
- 有線LANが接続できるのがうれしい
- 内蔵メモリの倍増が結構役立つ
- 背面スタンドの安定性が地味にうれしい
- 有線LANアダプタとSDカード代を考えると従来型との実質の価格差は少ない
画面・画質の進化を実感することが多い
有機ELモデルになり、画面が大きくなったこと、そして鮮やかな色の表現になったことについて先ほど触れました。
しかしこれは本体の画面の話であり、あくまでTVに接続しない「携帯モード」と「テーブルモード」のみで効果を発揮します。
私は基本的にゲームはTVに接続してプレイするので、ほとんどこのモードは使わないだろうと思っていました。
しかし、実際は携帯・テーブルモードを使う機会が意外と多いということがわかりました。
Switchのゲームは家族で楽しめるパーティ系のゲームも多いため、リビングのTVに接続している家庭も多いと思います。
しかし、当然RPG等のジャンルでは一人でプレイすることも多く、その場合は誰かがリビングのTVを独占する形になります。
その結果、家族とのトラブルに発展してしまうことも…
しかしSwitchでは簡単に本体を持ち運べるので、そのまま携帯モードやテーブルモードに移行して、自分の部屋や、リビングの端に移動すれば大丈夫です。
このように、想像していた以上にこのモードを使用するため、画面の大きさや画質の向上について実感することが多いと思います。
有線LANが接続できるのがうれしい
オンラインでの複数人プレイや対戦を行う時に有線LANにも対応しているのは嬉しいです。
無線で接続していると、たまに安定しない時ってありますよね。
ゲームによってはそれにより、かなり遅延したり、切断されてしまったり。
そうした心配から解放されるという意味で、非常に有難い進化だと言えます。
内蔵メモリの倍増が結構役立つ
有機ELモデルでは、従来の内蔵メモリ32GBから64GBに倍増しています。
普段パッケージ版しかゲーム買わないし、あんまり関係ないよね
そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、そんなことはありません!
最近ではセール中のDL品は50%~80%OFFになり、パッケージ版の中古品を購入するよりも安くなることもあります。
さらに、PSのゲーム等、当時のハードではもうプレイできないようなものも安く購入できます。
さらにSwitchの場合、ソフトの入替えが他のゲーム機以上に面倒くさいというデメリットもあるため、パッケージ派の筆者でも、DL版も多少購入することがあります。
背面スタンドの安定性が地味にうれしい
従来型では角度が固定されていましたが、有機ELモデルでは無段階で好きな角度に固定できるようになりました。
また、上記の画像のようにこれまで端にちょこっとだけ設置されていたスタンドが、全面のワイド型のスタンドになり、安定感が増しています。
決して従来のタイプでも倒れてしまうということはないのですが、置いた時の安定感が大幅に増したこと、壊れてしまうのではないかという不安感が払しょくされたことは大変うれしいです。
有線LANアダプタとSDカード代を考えると従来型と実質の価格差は少ない
有機ELモデルは従来型と比較して、定価で約5,000円の差があります。
ここまで解説してきました通り、有機ELモデルは従来型と比較して画面、スピーカー、本体等のあらゆる部分で進化を遂げています。
特に従来型に有線LANを対応させるためには約3,000円の有線LANアダプターが必要になります。
また、内蔵メモリも倍増しているため、32GB分のmicroSDカードの費用が不要になります。
これらを考えると、実質の金額差はほとんどないと言えます。
もちろん、その他にも全体的に進化していますので、強いこだわりがない限り、有機ELモデルにしておいた方が後悔する可能性が低いでしょう。
初めての購入ではLiteはやめておいた方が無難
初めて「Nintendo Switch」を購入する場合、可能な限り最新モデルである有機ELモデルにしておくと良いでしょう。
しかし、予算上難しい場合は従来型もありだと思います。
有機ELモデルは未だに定価よりも高値で売買されていることが多く、価格も安定していません。
確かにスペック上は有機ELモデルが上ですが、基本はTVでゲームをする、使用する無線LANの環境が悪くない、という場合は従来型も十分選択肢に入るでしょう。
しかし、個人的に1台目の購入でやめておいた方が良いと思うのは「Nintendo Switch Lite」です。
ではなぜか?
それは以下の理由が挙げられます。
- 後からTVに接続したくなる可能性がある
- 家族や同居人と一緒にプレイできない
- テーブルモードのように使う場合は別途スタンドが必要
- 画面が小さい
- バッテリーの持続時間が短い
- 一部のソフトが遊べない
- ボタン、スティックが壊れると本体ごと修理や交換が必要
このように、購入前はLiteで十分と思っていても、実際に使い始めると後悔する可能性があります。
これらのことから、初めて購入する方は可能であれば有機ELモデルか従来型を選ぶようにしましょう。
2台目の購入で用途がハッキリしていればLiteもあり
ここまではLiteではなく、有機ELモデルと従来型を進めてきました。
しかしながら、Liteに活躍の場はないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
2台目以降であればLiteも活躍ができます。
Liteの最大のメリットはその安さです。
ほかのモデルとは定価で1万円以上の差があります。
2台目となると特に出費は抑えたいと思いますので、有力な選択肢として浮上します。
ではどんな時に2台目が必要なのか。
例えばこんな時です。
- 家族でそれぞれ同時に別のゲームをしたい時
- 家庭内で通信プレイをしたい時
- セーブデータや一部ゲームデータを分けたい時
- 長時間持ち歩きたい時
特にSwitchはセーブデータが本体に依存するので、家族でセーブデータを分けたい時には2台目以降の購入が必要になります。
またゲームデータを分けたい場合、例えば「あつ森」でいうと「島」が一つの本体に対して一つとなっているので、複数の島で遊びたい場合は追加購入が必要になります。
他にも「スプラトゥーン」のようなゲームで家族と協力プレイをしたい場合なども必要です。
このように、家庭内の環境やゲームの種類によって2台目が必要になる場合がありますので、その時は価格が抑えられたLiteを検討すると良いでしょう。
DL版のゲームはアカウントを連携している1台にしか入れられないため、同じゲームを他の本体でも使いまわせるように、出来る限りパッケージ版を購入すると良いでしょう。
それぞれのモデルがどんな人に向いているか
ここまでNintendo Switchの比較をしてきました。
最後に、それぞれのSwitchがどんな人に向いているかまとめたいと思います。
有機ELモデルが向いている人
有機ELモデルは下記に当てはまる人が向いていると考えられます。
- 初めてSwitchを買う人
- 買った後に絶対に後悔したくないと思ってる人
- オンライン対戦を考えている人
- DL版とパッケージ版両方のゲームの購入を考えている人
- 予算に余裕があり、より良いものを求める人
もし、上記の中で当てはまりそうなものがある場合は、有機ELモデルの購入を検討してみましょう。
従来型が向いている人
次に、従来型は下記に当てはまる人が向いていると考えられます。
- 初めてSwitchを買う人で予算を抑えたい人
- TVでプレイすることがほとんどの人
予算を抑えたい場合はもちろん、TVでしかプレイしない場合、有機ELモデルの恩恵は半減してしまいますので、従来型を検討すると良いでしょう。
Liteが向いている人
最後に、Liteは下記に当てはまる人が向いていると考えられます。
- 2台目以降として購入する人
- TVでのプレイは考えていない人
- とにかく予算を抑えたい人
前述の通り、2台目以降としては十分にアリだと思います。
また、とにかく予算を抑えたいという場合はLiteの一択になりますので、その場合もLiteの購入を検討すると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
ここまで「Nintendo Switch」の各モデルの比較をしてきました。
現在どのモデルを購入すべきか悩んでいる方にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。