WordPressをインストールしたら、最初に取り組みたいのが「初期設定」です。
デザインや記事を投稿する前に、まずは「快適な操作、運営」の要となる初期設定を済ませておきましょう。
初期設定さえおさえておけば、WordPressの運営はよりカンタンで楽になります。
この記事では、はじめてブログやサイトを作った方向けに、WordPressの「初期設定」でやっておくと良いことを分かりやすく解説します!
はじめてWordPressを使う方はもちろん、WordPressのことをもっと深く知りたい方には必見です。
WordPressの初期設定が重要な理由!
WordPressを設定したら、デザインなどのカスタマイズを先に行いがちです。
けれど、見た目を変える前に、まずは WordPressの『初期設定』に取り組みましょう。
WordPressの初期設定が重要な理由は、記事を投稿した後、初期設定を変更するのは「手間が掛かる」からです。
例えば記事を投稿してから「設定」を変えてしまうと、せっかく書いた記事にエラーになるなど、不具合が生じる可能性があります。
細かな設定は後回しにしがちですが、WordPressの初期設定に時間はかかりません。
最初の段階で設定を済ませておけば、この後のデザイン変更や記事投稿もラクになります。
WordPressをインストールしたら、次項で説明する「初期設定」を済ませておきましょう!
WordPressの初期設定
WordPressの「初期設定」は多くありません。
初期設定を大きく分けると、次の7項目に集約されます。
実際にWordPressでは、どこに「初期設定項目」があるのか、下の画像で説明します。
まず画像の赤枠で囲った部分上をクリックしてみてください。
すると下のような画面が表示されます。ここは「初期設定」の画面です。
下の画像、赤枠で囲った部分に、先程上げた7つの項目【一般、投稿設定、表示設定、ディスカッション、メディア、パーマリンク設定、プライバシー】があるのが分かります。
なお画面中にある「アンチスパム」の設定ですが、今は触らずに置いておいてください。
本記事の後半で改めて「セキュリティの設定の方法」について解説します。
初期設定の方法はカンタンです。内容について、順にみていきましょう。
1. 一般設定
一般設定とは、初期設定の最も「基本」となる設定部分です。
ここではサイトやブログのタイトル、各種アドレスを設定します。
下の画像は、一般設定のページをクローズアップしたものです。
まずはサイト名を設定してください。
デフォルトのキャッチフレーズ(Just another WordPress site)は消して空白にするか、自分のサイトのキャッチフレーズを入力しておきましょう。
キャッチフレーズをデフォルトのままで置いておくのはNGです。
Just another WordPress siteというキャッチフレーズは、完全に消すか、自サイトの説明に書き換えるかしましょう。
ただし使用するWordPressテーマによっては、キャッチフレーズ設定が「SEO施策」において不利になる場合があります。
WordPressテーマとの互換性が分からない場合や、不安な場合は「キャッチフレーズの部分を空白」にしておいてください。
この他にも、WordPressのアドレス、サイトのアドレス、管理者のメールアドレスを入力してください。
以下「初期設定」について、各項目に「何を設定すれば良いのか」内容をまとめておきます。
タイトル | サイトのタイトルを書く |
---|---|
キャッチフレーズ | サイトの説明、キャッチフレーズを各(空欄でも可) |
WordPressアドレス(URL) | WordPressをインストールしたアドレス |
サイトアドレス(URL) | サイト(ブログ)にアクセスするためのアドレス |
管理者メールアドレス | サイト(ブログ)管理者のメールアドレス |
メンバーシップ設定 | メンバー制のサイト(ブログ)にする場合にチェックをつける |
新規ユーザーのデフォルト権限グループ | 誰が新規ユーザーを追加できるのか制限を決める項目 |
サイトの言語 | サイトで使用する言語(日本語) |
タイムゾーン設定 | デフォルトで日本のタイムゾーンが選択されているので、海外向けサイトでなければそのままでOK |
日付・時刻フォーマット設定 | 上と同じ |
週の始まり | 一週間の始まりをいつにするのか(月曜始まり、日曜始まり)を決める部分 |
上の表中にある「メンバーシップ設定」とは、誰がコンテンツを使用できるのか「制限を設ける」項目です。
メンバーシップを設定すれば、記事の限定公開や会員向けコンテンツが作れます。
メンバーシップが不要であれば、そのままにしておいてください。
2. 投稿設定
投稿設定とは、記事やコンテンツの固定ページに関する設定部分です(下の画像を参照)。
投稿用カテゴリーの部分は、デフォルトの「未分類」のままで置いておきましょう。
WordPress記事は、設定によってメールからも投稿できますが、今後メール投稿機能は無くなる予定なので、無理に導入する必要はありません。
3. 表示設定
「表示設定」とは、1ページ中に表示する記事の本数や、RSSフィードで表示をする記事本数を設定する項目です。
上の画像の赤枠で囲った部分が、「投稿本数」を決める部分です。
見やすさを考慮して1ページあたりの本数は「10件前後」にしてください。
読み込み時間が長くなると、SEOにも悪い影響が生じます。
また一度に表示する記事が「10本」を超えてしまうと読みにくくなり、記事の離脱率が上がるほか、ページの読込時間にも影響するので注意が必要です。
4. ディスカッション設定
ディスカッション設定とは、コメント、トラックバック、ピンバック条件を設定する項目です。
下の画像は、ディスカッション設定の画面ですが、「スパム対策」のため、赤枠で囲んだ「コメント投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする」部分にはチェックを入れておいてください。
またコメント欄が荒れないように、コメントの承認も「承認制」にしておくと安心です。
なお「ピンバック・トラックバック」の部分ですが、上の画像のようにチェックをつけたままにすると、新しい記事に対して他のサイトやブログから、ピンバックやトラックバックの通知が届き続けるので、管理が追いつかなくなります。
通知が面倒、ピンバックが嫌だという方は、上の画像のように「ピンバック・トラックバック」のチェックを外しておいてください。
また、ブログ記事にコメント欄を表示しない設定にしたい場合は、「新しい投稿へのコメントを許可」からチェックを外せば大丈夫です。
5. メディア設定
メディア設定とは、サイトやブログで使用する画像の大きさを設定する項目です。
先に画像サイズの大きさ(大・中・小)を設定しておけば、記事やサイトで画像を載せる際、あらかじめ設定した大きさ(大・中・小)に画像サイスが変換され、そのまま使えます。
これなら元画像をわざわざトリミングしたり、画像を圧縮する手間が省けるので便利ですね。
上の画像のように、横幅と高さをそれぞれ設定しておけばOKです。上の画像を参考に「大・中・小」サイズを決めておきましょう。
6. パーマリンク設定
パーマリンク設定とは、ブログやサイトの「記事URL」を設定する項目です。
SEO対策という意味では、サイトのURL構造はできるだけシンプルに。
またIDで示すのではなく、ブログや記事内容に関係する単語をリンク内に使用してください。
例 http://sample.com/カテゴリー/タイトル
パーマリンク設定の画面では、下の画像赤枠で囲った「カスタム構造」の部分にチェックを付け、括弧内には以下のように『/%postname%』と入力しておいてください。
『/%postname%』にしておくと、記事や固定ページの編集画面で固有のパーマリンクが設定できます。
なお パーマリンク設定で、日本語URLは設定しないよう注意してください。
日本語URLはの場合、WordPressのバージョンによっては、404エラーが出ることもあり正しく画面が表示されません。
このブログは、パーマリンクをただの/archives/設定にしてしまっていますが、繰り返しになりますが、パーマリンクは【ブログや記事内容に関係する単語をリンク内に設定する】のを原則としてください。
7. プライバシー
プライバシーとは、プライバシーポリシーを設定する画面です。
プライバシーの部分をクリックすると、基本的な「プライバシーポリシーページ」が作成できます。
ブログ、WEBサイトの区別無く、プライバシーポリシーは必ず設定しておいてください。
プライバシーポリシーを設定しておけば、サイト運営者が国際的なプライバシーや法律を遵守しサイト運営していることの「証」となり、Googleなどの検索エンジンからも評価されます。
プライバシーとは何か。
プライバシーポリシーが必要な理由や、プライバシーポリシーの設定方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
WordPressインストール後の設定
WordPressインストール後の設定ですが、WordPressテーマ(テンプレート)をインストールし、続いてプロフィールの入力、プラグインの順に設定を進めてください。
上記内容について、順に解説します。
テーマの設定
テーマとは、ブログの見た目・デザインを設定できる仕組みのことです。テーマの設定はブログの印象を決める重要な設定です。
WordPressには無料・有料含めて多数のテーマが存在しており、テーマを使って自由にブログのデザインを変更できます。
ブログを書き始めてから変更することもできますが、テーマによっては記事のレイアウトが崩れ、イメージがガラッと変わる可能性もあるので、最初に設定しておくことをおすすめします。
テーマの設定方法は以下をご覧ください。
メニュー「外観」から「テーマ」をクリック
テーマに移動後は「新規追加」を選んで、新しいテーマを探しましょう
詳細やプレビューが確認できるため気に入ったものを「インストール」→「有効化」
以上でテーマの反映は完了です。
WordPressに登録されているテーマは膨大です。しかし、多くが海外で作られたもののため、マニュアルやサポートの面に不安があり、初心者向けではありません。
下記でブログ初心者におすすめの国産テーマを紹介しますので、とくに気に入るものが無ければ、そちらを試してください。
おすすめのテーマ
これからブログ運営を始める人には、「 Cocoon(コクーン) 」という国産無料テーマをおすすめします。
「国産なのでマニュアルやサポートが日本語で安心」「高速動作・SEO最適化済み」「シンプルなデザインで使いやすい」などがおすすめできる理由です。
Cocoonのダウンロードは公式サイトから行ってください。
WordPressテーマの設定方法は以下をご覧ください。
上記サイトより「 親テーマ 」「子テーマ」の両方をダウンロード
トップページ「WordPressをお持ちならダウンロードはこちら」をクリックして、記事の指示に従って「親テーマ」「子テーマ」をダウンロードします。
もしまだWordPressブログを持っていない場合は、右側のボタン「エックスサーバー×Cocoonで始める」よりサイトを開設するのがおすすめです。
メニュー「外観」→「テーマ」
【新規追加】をクリック
【テーマのアップロード】を選択「親テーマ」「子テーマ」の順で両方をアップロード
「子テーマ」を有効化
「子テーマ」は、元のデータをいじらずにテーマをカスタマイズするために必要です。大本のコードに触れないことで、安全にテーマをカスタマイズできます。
CSSの書き換えでカスタマイズを行う時は、必ず子テーマのCSSを書き換えるようにしましょう!
テーマのデザイン設定が終わるとブログの見た目が大きく変わります。一気にあなたオリジナルのブログらしくなってきたのではないでしょうか!
プロフィール
ブログを作る場合は、「プロフィール」を設定しておいてください。
Googleなどの検索エンジンは、「プロフィール」のあるブログを評価します。
プロフィールがあれば、誰が運営しているのか、実在する人物なのか確認できるからです。
WordPress「プロフィール」の設定方法ですが、まず下の画像のようにWordPressの画面上「ユーザー」と書かれた部分をクリックします。
すると下のような「プロフィール」の設定画面が表示されるので、必要な項目を埋めてください
(投稿者の名前は、本名ではなくニックネームで登録できます)。
プロフィールは読者の方に向けて、誰がブログを書いているのか「自己紹介」をするだけでなく「SEO施策」でも重要な部分です。
できればアイコンなども工夫をし、魅力のあるプロフィール欄に仕上げましょう。
プラグイン設定
プラグインとは、WordPressがより使いやすくなるよう、機能を拡張してくれるプログラムのことです。
例えば SEOのプラグイン、ファイル名を整理するプラグイン、画像の最適化、セキュリティ設定に役立つプラグインなど。
WordPressには無数のプラグインが存在するのですが、目的に合わせて導入し、WordPressの機能が自由にカスタマイズできます。
ただし、プラグインを多く導入しすぎるのはNGです。
プラグインの数が多すぎると、表示速度が落ちるなど、SEO施策的に「悪影響」が生じるからです。
WordPressを快適&安全に使うためには、使用するプラグインは数を絞り、必要最小限におさえましょう。
SSLの設定
SSLとは、ブログと読者の通信を「暗号化」する仕組みのことで、SSLによって個人情報を抜き取られることなく、安心・安全にウェブサイトを閲覧できます。
最近ではSSLによる暗号化は標準になりつつあるので、とくに理由が無ければ設定しておくようにしましょう。 SSLが設定されたサイトは、アドレスが「http」→「https」になります。
SSL化はGoogleも推奨しておりSEO対策としても重要です。
SSLを設定するには次の2つの作業が必要です。
- サーバーにSSL設定を追加する
- WordPress上の設定を変更する
エックスサーバーの「WordPress クイックスタート」でインストールした方はSSL設定は自動的に行われており作業不要です。
サーバーにSSL設定を追加する
利用されるレンタルサーバーよって手順が異なります。
今回は筆者が契約している「エックスサーバー」の方法を説明します。
エックスサーバーでは標準でSSL設定が追加されるため、作業前にサイトアドレスを「https」にしてアクセスしてエラーがでなければこの作業は飛ばしてOKです。
サーバーパネルから「SSL設定」を選択
サーバーパネルから「SSL設定」を選択し、SSL化したいドメインをクリック
「独自SSL設定追加」をクリックし設定対象ドメインが合っているか確認
確認画面にて「追加する」をクリックすると設定完了
反映には最大1時間程度かかるため、反映までの時間は他の項目をすすめておきましょう!
WordPress上の設定を変更する
「https」からサイトにアクセスできるようになったら、WordPressの「設定」から「一般」をクリックして、WordPressアドレスとサイトアドレスの「http」を「https」に変更します。
サイトアドレスにアクセスしてURLが「https」または「鍵マーク」がついていればSSL化は完了です。
WordPressで削除しておきたいコンテンツ
WordPressをサクサク快適に使うには、不要なコンテンツを削除しておくことです。
前項「プラグイン」の部分でも説明しましたが、余計なプラグインやコンテンツが残っていると、表示速度が遅くなってしまいSEOに悪い影響が生じます。
またコンテンツ同士の互換性、プラグインとの相性によって、エラーや不具合が出るなどの「リスク」も高まります。
このほかにも、コンテンツやプラグインの数が多くなり過ぎると、管理が煩雑になってしまいます。
ここではWordPressを快適に使うために、WordPressで削除しておきたいコンテンツをまとめてみました。
不要なコンテンツの削除(サンプル等)
WordPressでは、サンプルなど「不要なコンテンツ」を削除しておきましょう。
不要なテーマの削除
WordPressテーマをインストールしたままでは、サンプルサイトやページなどが残ってしまいます。
サンプルの画像、デフォルトで設定されたコンタクト情報、余分なメニューなどはすべてカスタマイズするか削除しましょう。
また使っていないWordPressテーマがあれば、不要なテーマは削除してください。
WordPressを設定すると、デフォルトでテーマが複数含まれています。
デフォルトでTwenty Twenty-OneというWordPressテーマが含まれています。
どのWordPressテーマを使うのか、決定したら使わないプラグインも削除しましょう。
ただし、使うプラグインの子テーマまで間違って消さないようにしてください
子テーマとは親テーマに影響を及ばさずに、カスタマイズできるテーマのこと。
仮に親テーマがバージョンアップされても、子テーマのカスタマイズ内容は消えずに残しておけます。
せっかく設定した内容が消えないように、必ず子テーマを活用してください。
不要なプラグインの削除
WordPressのプラグインも、デフォルトで不要なものがたくさんインストールされています。
- WordPressテーマと相性の悪いプラグイン
- 使わないプラグイン
など。
不要なプラグインはスッキリ削除しておきましょう
必要なプラグインまで誤って消さないように注意!
未分類カテゴリー(Uncategorized)の消し方
ブログ投稿で使わないカテゴリーは、削除しておいてください。
WordPressをインストールすると、デフォルトでは Uncategorized(カテゴリー無し)に設定されています。
なお、ブログを運用する場合、各記事に「どのようなジャンルの記事なのか」カテゴリーを示すことがSEO施策では重要になります。
このためデフォルトのUncategorized(カテゴリー無し)は初期段階で消しておき、新しいカテゴリーを設定しておきましょう。
未分類カテゴリーの削除方法
まず WordPressの画面、「投稿」部分をクリックしてください。
クリックすると、以下のような画面が表示されます。
デフォルトでは「Uncategorized」になったままなので、クリックして他のカテゴリー名に変更しましょう。
次に 下の赤枠で囲った部分に、ブログで使用する予定の「カテゴリー名」を入力してください。
今回はサンプルとして「WordPressテーマ」というカテゴリー名を設定してみました。
次に下の画像、赤枠で囲った部分「スラック」の項目を埋めます。
ここには、先程設定したカテゴリーに適した名称を入力しましょう。
今回は例として、スラックの名称を「wordpress-theme」にしました。
すると下のように、Uncategorizedと新しい「WordPressテーマ」というカテゴリーが追加されているのが分かりますね。
次にWordPressのホーム画面に戻り、「投稿」設定をクリックしてください(下の画像を参照)。
投稿設定画面を開き、投稿の初期設定カテゴリーを先程設定した「新規カテゴリー」に変更してください
(今回の場合は「WordPressテーマ」というカテゴリー名を選択)。
『投稿』設定の中に「カテゴリー」という項目があるのでクリックします(下の画像を参照)。
するとUncategorizedの部分に、先程無かった「削除」のボタンが現れました。
Uncategorizedが不要な場合は、赤い「削除」ボタンをクリックすると(上の画像を参照)カテゴリーが消えます。
初期段階でUncategorizedが削除できなかったのは、投稿の初期設定カテゴリーが「Uncategorized」に設定されていたからです。
Uncategorized以外の新しいカテゴリーを追加し、初期設定のカテゴリーを別のカテゴリーに指定し直すと、デフォルトで設定されていたUncategorizedが削除できるようになります。
メタ情報を「非表示」にする
WordPressブログは、初期状態だと上記の情報が表示されています。
メタ情報はブログ読者にとって不要な情報で、第三者にログインURLなどを知らせることにもなるため、セキュリティの観点からも表示を削除します。
メタ情報の削除の仕方は以下をご覧ください。
メニュー「外観」→「ウィジェット」→「メタ情報」をクリック
「…」→「ブロックを削除」→「更新」をクリック
その他|セキュリティの設定
WordPressを安全に使うには、「セキュリティの設定」が必須です。
セキュリティ設定が不十分では、WordPressがウイルスなどに感染して、ブログ読者やサイトを訪れた方達に迷惑をかけることになります。
ここでは「WordPressのセキュリティ設定」で、有効な方法をまとめてみました。
管理画面のセキュリティ強化 | 管理画面を変更、ユーザー名、ログインパスワードの強化 |
---|---|
プログラムのアップデート | WordPressテーマ、WordPressプラグインは最新のバージョンにアップデートしておく |
使わないプラグインの削除 | プラグインの脆弱性を突かれないよう、使わないプラグインは消しておく |
レンタルサーバーのセキュリティ設定 | 使用しているレンタルサーバーのセキュリティ設定も万全にしておく |
それぞれの内容について、さらに詳しく解説します。
管理画面のセキュリティ強化
WordPressを編集する際、毎回「管理画面」にアクセスしますが、管理画面は第三者からもカンタンに表示できます。
実は WordPressの初期段階(デフォルト)では、以下のうちいずれかのURLで「管理画面ログインページ」が開けるよう設定されています。
- https://サイトドメイン/wp-login.php
- https://サイトドメイン/wp-admin
ログインセキュリティを強化するには、ユーザー名やログインパスワードを第三者から推測されにくいものに変えることです。
またログインを二段階認証にしたり、上のログインURLを他のものに変えておきましょう。
WordPressには、便利な「ログインURLを変更する」プラグインが存在します。
最も人気が高いプラグインは、WPS Hide Loginです。
また3つ目のSiteGuard WP Pluginは、日本語で使い方の解説が読めるので便利です。
不正アクセスを防ぐためにも、必ず「ログインURL」の変更は忘れず設定しておいてください。
プログラムのアップデート
使用するWordPress、WordPressテーマ、WordPressプラグイン、プログラムは、常に最新のものにアップデートしておいてください。
各プログラムは、エラーやバグなどの不具合がある度に、問題が改善できるようプログラムを更新しています。
使用するプログラムは、常に最新のものが使えるよう、更新情報の通知が来たら、すぐにアップデートされることをオススメします。
使わないプラグインの削除
使わないプラグインがあれば、今すぐ削除しておきましょう。
使わないまま放っておくとセキュリティの脆弱性をついて攻撃される恐れがあります。
またWordPressテーマによっては、相性や互換性の問題から不要なプラグインも出てきます。
WordPressテーマをインストールしたら、どのプラグインが不要なのか見直してください。
レンタルサーバーのセキュリティ設定
レンタルサーバーのセキュリティを設定し、不正ログインや不正アクセスをブロックしましょう。
こちらも、エックスサーバーを例に解説します。
まずはエックスサーバーのサーバーパネルにログインをしましょう。※Xserverアカウントではありません。
サーバーパネルにログインしたら、「WordPressセキュリティ設定」をクリックします。
国外IPアクセス制限設定
WordPressセキュリティ設定へ移動したら、「国外IPアクセス制限設定」タブが選択されているので、その状態で各項目の設定を変更します。
初期設定では全てON(有効化)になっているので、無効にしたい機能がある場合はOFFにします。
ログイン試行回数制限設定
WordPressセキュリティ設定画面で、「ログイン試行回数制限設定」タブをクリックします。初期設定ではON(有効化)になっているので、本機能を無効にしたい場合はOFFを選択し、「設定する」をクリックします。
コメント・トラックバック制限設定
本機能を設定する場合、WordPressセキュリティ設定画面で「コメント・トラックバック制限設定」タブをクリックします。
初期状態では、「大量コメント・トラックバック制限」は有効で、「国外IPアドレスからのコメント・トラックバック制限」が無効になっています。必要に応じて設定の変更をしましょう。
WordPressプラグインのセキュリティ設定
WordPressプラグインには、セキュリティ設定に関するものがあり、セキュリティの代表的プラグインとしてAkismet Anti-Spamが広く使われています。
↑のプラグインは、コメント欄を使わないのであれば必要ないプラグインですが、 WordPressテーマには、あらかじめセキュリティ機能を搭載したものがあります。
無駄なプラグインを増やさないためにも、使用するWordPressテーマに、どのようなセキュリティ対策が施されているのか。
搭載されている機能や「推奨環境」をチェックしておいてください。
また、繰り返しになりますが、コメント欄自体をなくす場合、Akismet Anti-Spamは必要ないので削除してしまって大丈夫です。
まとめ|WordPressの第一歩は初期設定から
今回はWordPressで重要な「初期設定」について解説しました。
WordPressの第一歩は「初期設定」からはじまります。
またWordPressを設定した後も、使う人とサイトを訪れる人の両方が「快適に使えるよう」WordPressテーマ、WordPressプラグイン、レンタルサーバーの設定を万全にしておきましょう!